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11.今度は腸閉塞


原因はせっかく痩せたのでそれを維持しようと無理をしたせいだったんでしょう。
ダイエット食品を食べていました。サプリメントからこんにゃくラーメンまで色々です。
あまり食事制限も無かったのが、滑車を掛けました。
だがしかし、確実に悪魔は私の身体を蝕んでいたのです(ブラックホスピタル風)。
一年ぐらいたってから、なんか、便秘をするようになりました。
お腹の一部がぐるぐる音がするようになりまして、妙に張るんですけれど、何も出て来ません。
もちろん定期的に外来診療は行っていましたが、タイミングが悪く言いそびれてしまいました。
そうこうするうち、力んでもでないし、お腹は痛いしで、こりゃあかんという危機感を抱くまでになりました。決定的に不味いと思ったのは、やたらげろがぐはっ、と………。
それを次の診察で言い出したら即レントゲンを撮る事になり、イレウスで速効入院となってしまったのです。
イレウスっていうのは腸閉塞です。
医者がいうには私の腸はただでさえべたべたしてて、かなり癒着しやすい物だったらしく、恐れていた事になってしまったといわれました。
割腹手術で腹を開けると、空気に触れるから癒着しやすくなってしまうそうです。
看護士の友人に聞いた所に寄ると、シリコンで洗うと癒着しないそうですが、未だその病院ではした事が無いやり方だったので没。


いやもうそれからが大変でした。


イレウスチューブを鼻から腸までいれて、内容物を吸い上げます。
このチューブが、痛いんです。
鼻に入れる。当然鼻血ブー。
喉を擦る。当然喉も炎症。
入れながらげろもとまりません。


終っても痛くて痛くて、麻酔を貰ったりしてました。
でも、前回、散々飲まされていた鎮痛剤を飲んだら、頭がくらくらになってしまったんですよ。たかだか喉の擦れる痛みと癌の痛みを同列にしちゃいけないって事ですね。
で、これはやはり身体に悪いという事になりまして。
今度は胃カメラなんかのときにつかう、キシロカインヴィスカスをビンで出してもらいました。ストロベリー味の舐める麻酔です。これを喉に流し込むわけです。
少し楽になりました………が、きれると途端に痛くなってしまうのです。20分ぐらいで切れちゃってなめるうちに麻酔自体も効かなくなってくるようで、結局、一日3回ぐらいと決めてなめるようにしました。
でも、けっこう切実なんですよ。痛くて声が出せないから、その後すべて筆談となってしまったのでから。


腸閉塞は辛い病気です。
癌より辛かった。切って治った癌の方がまだましでしたもん。
毎日先の見えない病状に泣いていました。まじでわんわん泣いてました。
痛いのがいつまで続くのか判らないというのは、ものすごく辛かった。
個人差が在るので、様子見をしなければならんと、何をするでもなく、毎日寝ているだけなんです。当然絶食絶飲で、また胸からカテーテルを縫い込まれてしまいましたし。
何かもう、途方にくれていました。
ちょうどその頃は引っ越しの時期でして、家族も忙しく、我侭も言えず。
で、一ヶ月経っても改善の兆しがないから、明日緊急手術しましょう、といきなりそういわれた時は、これでようやく救われると、また泣いてしまいましたよ。
が、そうしたら、レントゲンで、ちょっと動きがあると、診断されてしまったのです。
で、手術は延期になりました。複雑です。
が、また何も改善されて無い事が判りまして。
結局一週間遅れで緊急手術となりました。紛らわしい(怒)
今回は癒着した小腸を切り離す手術です。
前回みたいにリンパをとる訳では無いのに、メスを入れてしまったらもう切り捨てるしか無いそうで(前回と同じく腫れ上がってるので縫えない)、何センチ切除になるか全く判らないと説明されました。
小腸は確か半分切ったら、もう身体障害者に認定じゃなかったでしたっけ?
一生点滴で栄養採らないとあかん身体になる〜と言われました。
いやもうあの不自由さが一生?! と、また目の前真っ暗です。
点滴御持ち帰りはけっこう面倒臭いし、外したり付けたりが痛みを伴うので、それだけは勘弁して〜とまたとほほ気分で手術を祈り事になりました。


で、今回の手術は8時間かかりました。
目が覚めた時はICUで、目が覚めた瞬間「痛ぇ〜!」と叫んでいましたよ。
前回は脊髄に麻酔が入っていたんですが、今回は、あまりにも出血が酷く、輸血をしても低血圧になってしまい、更に下がるような処置が出来ないと、外されてしまっていたのです。いやもう。ダイレクトにお腹が30センチ痛いです(涙)
あ、前回とまったく同じ所を切られていました。同じ執刀医ですしね。
緊急手術でしたから夕方5時ぐらいに始まったんで、起きたのはすっかり真夜中です。
真夜中にもかかわらず、主治医はICUに詰めていました。
勤勉な先生なんだな、と思ってたんですが、あとから聞いた話では、殆ど家に帰らず病院に住んでるような先生だったとか(笑)
でも思ってたよりも癒着が酷かったらしく、医者もヘロヘロしてました。すいません。
でも切ったのは80センチ程度で、どうにか1/3程度ですんでよかったでした。


だがしかし! 本当の恐怖はこの後です!
また下痢ですよ! ぶっちゃけてますけど!
食べてないのに下痢になるのは経験済みとはいえ、大腸の時より数段激しい!


最初は、手術してもまだイレウスチューブ入ったままでして、どうなるんだろうと不安だったのです。が、段々下から出るようになりまして、きちんと動いていると確認出来るようになりました!
で、やっとチューブを抜きましょうと言われました。
入れるのがあんなに大変だった痛いチューブだったのに、抜く時は一瞬ですね。
なんか、理不尽な嬉しさでしたよ。いいんですが。
いやもう、大変だった大変だった大変だった経験でした!


だがしかし、今度は下痢の痛みでひーひーです(涙)
また切れ痔です。今度は前よりも格段に水っぽいので、すごいです。
全然日が経っても収まりません。
医者に「飲まない方がいいんだけどね」と言われつつ、また格段にゆる〜い下痢止めを出してもらいまして、とりあえず食事も普通食までランクアップしたのですが、今度は下痢か痛くて、食事が苦痛なんです。
食べると途中で反応しちゃうんですよね。困った物です。
でも、出ないよりは数倍ましですから。
そんなこんななとほほな状態で、私は始めて行く引っ越し先へ帰って行ったのでした。



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