4. 緊急入院

今度はいきなり外科に回されてしまいました。
レントゲンとかエコーとかして、検査入院した方がいいとまで云われました。
だがしかし、苦労して持って来たレントゲン写真は明けないで、結局新しくとった方で話を進めていくんで、内心かなり怒ってましたので、検査入院は余計な日数の入院費もかかるから、「検査に通います!」とイイきりまして、根性でCTスキャンとか大腸カメラの予約を入れました。
ちなみに写真は病院の方でついでに送ってくれると約束してくれました。よかった。

数日後に大腸カメラとCTをしました。
その日に限って父がなぜかついて来てくれました。
でも都民なので車とか持ってませんから(都内に移動するなら電車でどこでもいけるので、別に車がなくても東京は生きていける場所なのです)、二人で山手線乗って行きました。意味ないじゃん………

しかし、検査は大変でした。
健康なときはなんともない検査でも、すでに明らかに痛い部分に直接カメラ突っ込んだりするんですよ? 「検査なんてちょろい」と軽く考えてはいけません。死ぬ程つらいです。私は声を大にしていいたい。

検査に行くならどこも痛くないうちに行く方が100倍楽!
神経質な程、早めの検査を繰り返すのが早期発見の第一歩!

ま、それはともかく。

出されたのは2リットルのあの下剤。ニフレック。あれ、死んでる人も出てる薬じゃないですか。
まあ看護士の友人に言わせれば「飲ませ方と病状を護れば死なない」そうですが。
でもただでさえ内臓がおかしい人が、あの昆布出汁みたいな味のあれを、2リットルも1時間で飲める訳がありません。
「飲めましたか?」と看護士さんに聞かれた時点で半分は残っていたんじゃないかと思います。
でもこれ以上はどうしても無理と頼んで、そのまま検査をして貰う事にしました。

そしたらもう痛いの何のって………
痛くてある一点から入らないんですよ。
で、生理用検査するからと一部切ったら、もう死ぬ程痛かった!
基本的に腸って内臓の中じゃ鈍感で痛くないらしいんですけどね。
で、こわごわと受けたCTスキャンは、反対に「こんなに楽な検査もあるのね〜」という感じでした。
(余談ですが、入院中はCTスキャン中は寝てしまう事もしばしば………。単調なんだもん)

で、シャーカステン(レントゲン写真を張る台)に張られたCT写真を見た医者は「今すぐ入院して下さい」と言いました。
私の腸には腫瘍ができていました。
13センチ×9センチ。とんでもない大きさでした。
「緊急で入院しないと危ないです」
と医者に言い切られ、ショックを受けたのは私よりも、付き添ってくれていた父の方です。

私は実はそういわれるだろうと予想していたのですが、父は驚いてしまったようでした。

でも付き添いなんて初めて言い出されたんで、その時点で父は私の事を、歩くのもフォローしてあげなければ危ない、と思っていたのが伺えますから、ある意味驚く方が可笑しいんじゃ? って状況です。
なんせ医者に歩いて来院したといったら、すごく驚かれましたので、よっぽど私はヘロヘロだったのでしょうね。
私はまだしっかりしてるつもりだったのですが………

で、いざ入院です。
とりあえず病院の玄関から携帯で会社に入院の事情を告げ、手続きを終えた親と一緒に病室へ。


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