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5.手術前後その1


なんと、私はいきなりICUに入院する事になりました。
実は緊急入院でしたので、主治医があちこちに掛け合いの末どうにか確保されたベッドはICUのしか空いていなかったのです。
でも実際にはICUではなくポストICUという場所です。ICUで付きっきりにする程では無いが、一般病棟にもおいておけない患者を入れる場所です。
でも私は生まれて初めての事でしたから「ここが噂のICUですかい」ってな感じでいたんです。甘いですね〜。今だったらブーイングの嵐でしょうね〜。だって何もないんだもん。テレビとか。余談ですが、皆さんも入院する際には本などを用意しておかれるといいと思います。まあ病状にも寄るけれど………
で、家族に病院から提示された、手術するのが確定していたのでえらい量になってる入院グッズとかを頼んでしまえば、私にはもうする事がありません。ジッとしていれば身体も痛い訳では無いのですが、ただじっと横になっていました。
でもテレビも本も無かったので、何をしていたかと言えば、ずっと、目線の先のドアにはまったガラスに映る窓の外を流れる雲を、ただただじっと見ていました。意外に飽きないものなんですね。
なんで窓を直に見ていないのか。寝ている頭側に窓が在ったから。
自分ではあまり自覚していなかったのですが、病院に来るだけで疲れていて、一度横になってしまうと、もう起きて座ってる体力が残って無かったんです。
よく入院するとそれまで元気な人もいきなり病人になるって聞きますよね?
まさしくあの状態だったんじゃないかと、今思うとそんな感じです。
でも看護士さんが気を使って下さり、ラジオを特別にもってきて下さいまして本当に嬉しかったです。N病院の看護士さんは酷い人だったけど、T立O病院の看護士さんはどの階も皆さん良い人たちで、本当に感謝しています。
病院に当たり外れって本当にあるんですねえ〜。皆さんも、一つの病院で全部決めるんじゃ無くて、どうか、とことん善い所を探して下さい。身体が辛い時は些細な事でも悲しくなってしまいますから、なるべく優しく接してくれる人たちに世話してもらう事をお勧めします。
その日の夕食は、「本当はもう絶食した方がいいけど、いきなりすると辛いでしょう」と主治医の気づかいで普通に5分粥がでました。
でもやはり病院食ですから。御想像通りの味であまり食べられませんでした。
その日の夜は、私の他にあと何人か患者さんが入っていたのですが、お一人はず〜っとう〜う〜唸ってるお兄さんで、今にも死んじゃうんじゃ無いかとびくびくでしたし、もう一人はお婆さんで、痴呆が進んでいるらしく「もう帰る〜」とか「おしっこ〜」とか一晩中叫んでいました。すごい場所でした。全く眠れませんでした(涙)


幸いにも次の日の朝、一般病棟に移りまして、ようやくテレビとか見れるようになりました。でも家族がきてくれるまで有料テレビの1000円カードが買えず悔しい思いをしました。貴重品管理が難しいので財布は家族に預けてしまったのです………。手許にこっそり2千円ぐらいは持っておくべきですね。


しかし、二日めにして、私の病状は確実に悪化しています。
食事が主治医にストップを食らう前にして、自分から食べられなくなってしまったのです。なんつうか………病院食の匂いがきつくて吐き気がしちゃうのです。
耐えられず、その日の内に絶食プレートをかけさせてもらいました。
でも結局、そこは4人部屋でしたから、他の人の食事の匂いで吐き気がしちゃう訳です。
しかたないのでハンカチに香水をつけて、食事時間になると顔にかけてました。

で、その後飲食停止は2ヶ月以上続く事になりました。
辛かったですね〜。3食食べるのが当たり前と思って生きて来ましたから、食事も水分も全部禁止になってしまうと毎日の時間を持て余してしまいました。
それだけならばまだいいが。テレビで食品のCMが流れたり、料理番組など全てが辛くて見れなくなってしまったんです。そう言うのが全てダメになると、見れる番組って随分限られて来てしまう物なんです。
食べられない事がこんなにもストレスになるとは思ってもいませんでした。


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